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 村の外の空は薄暗い。クリスタルホルムはあんなに明るいのに。そして、何だろうこの水面の赤味は。ゲームグラフィックとしては地獄とか冥界とか、そう言う暗いイメージが感じ取れる。
 しかし、現にこの世界に俺が住むクリスタルホルムは存在するのだ。
 フィールドには何も出現しないらしい。歩き回ってみると、塔を発見した。俺は恐る恐る足を踏み入れた。



 でかい外観グラフィックだ。入り口には顔の形をした鉄門が掛かっている。これじゃあ中に入れないな…そう思いながら歩み寄る。
「――何の用だ」
 うわ、びっくりした!扉が喋ってるよー。
「試練を受けにきたのか」
 良く判らないけど、村の連中を助けるためには試練を受けるしかないんだとよ。
「宜しい。入れ」
 扉はゆっくりと開いた。俺はその中に入る。もう何が起こっても驚かないぞ…。



 塔の中には…こいつら敵か。そうか、さっき手に入れたクリスタルのヤリで殴ればいいのか。げし。…お、何だか操作感覚が気持ちいい。ゼルダみたいだ。
 さくさく敵を倒していくと、その中には青い光球に変わるのもいる。なになに…色々とヒントをくれるのか。ついでに体力も回復してくれるし。至れり尽せり。そういやさっきからぴっぴっ言って普通にも体力が回復しているな。クリスタルのヤリのおかげか。これを装備していると自動回復してくれるのか。いいもんくれたなあヨミ。
 適当に殴りつつ最上階まで上がる。「塔の番人」とやらが待っていたが、特に何事もなく最上階の部屋の中へ。
 部屋の中は…そうだな。プラネタリウムみたいな感じの天井。そして青い光が村に降り注ぎ、一部の村人達に宿る。そして何らかのイメージグラフィックが…。
「この日地表にユーラシア大陸が姿を現した…」
 そのメッセージと共に、CGイメージは終了する。俺は塔の外へと追いやられる。



 俺は村を助けるために塔に向かったはずだ。なのに、何だこりゃ。地表に大陸が出現?それと村とどう言う関係が?判らないけど、村がどうなったのか確認するために一旦戻る。それほどダメージを受けている訳でもない(自動回復するし)が。
 クリスタルホルムに戻っても大半の村人は青く固まったままだった。しかしエルは元に戻り、機織小屋に居た。
「何だか夢を見ていたような気がするわ。でも…アークが助けてくれたような気もする」
 いや実際そうなんだけど。しかし他の回復した連中は一体何が起こったのか全く判っていないらしい。凍りつく以前の記憶しか持っておらず、凍っていた自覚すらないようだ。
 長老に聞こうとしたが、何も新しい情報は得られず。諦めて次の塔へ向かう。



 試練の塔2へ。しかし階段が見当たらない。いきなり行き詰まる。青い光球がくれるヒントは「額の宝石が紅い像が秘密を握っている」…見回してみると確かに該当する像が2体あるか。
 しかしこいつをどうすればいいのか…ゼルダの時は攻撃したっけ?でも殴ってみても何ともならない。じゃあどうすればいいのか…色々とやってみた。お、横から押せるよ。押したら壁の滝の水が引いて階段が出現。
 今回の塔はこの像に着目するのが謎解きか。他の階でも似たような状態だった。
 そして塔の番人に「よくここまで来たな」などと言われつつ、前の塔と同じような部屋の中へ。
「この日地表に南米大陸が姿を現した…」
 今度は南米か。このノリなら、5大陸を地表に出現させる事になるのか?しかし…俺は何をやっているのだろう。



 今回は村には戻らず、そのまま試練の塔3へ。床に穴開いてたりしてかなりアクロバットなパズルを要求される塔だな。動く床は…そうか、スイッチで上手い具合に歩ける程度にずらして停めてと…。うわ、壁からヤリが飛び出して来た。あいてて、穂先だけではなくて柄の方にも当たり判定があるのか。
 時折壁から変なバケモンが手を伸ばしてくるが、大して気にならない。そうこうしているうちに魔よけが手に入る。ヨミが説明するには「ガードナーに眠らされなく魔よけだぜ」…あいつ、ガードナーってのか。ありがたく装備しておこう。
 大きな扉の前でスイッチを押すと、コロコロムシ(命名)がわらわらと転がり落ちてくる。パチンコじゃねーんだからさー。しかし奴らは群れでやってこようが雑魚は雑魚。ぱかぱか叩いて経験値にして差し上げる。
 綺麗に片付いた扉の向こうを通り、最上階へ。番人との戦闘。ま、雑魚だけどな。あんまりボス戦って印象じゃない。
 そしてお馴染みとなった部屋の中。
「この日地表にアフリカ大陸が姿を現した…」



 フィールドを彷徨っていると、塔以外にも入れるポイントを発見。数部屋程度の場所に敵が存在。全ての敵を倒すと、一番奥の扉が開ける。…塔にあるのと同じ扉?しかし。
「5大陸を復興させてからまた来るがよい」
 そう言われて追い出される。…早すぎか?くそう、無駄に戦闘してしまった。



 そのまま試練の塔4へ。いきなり塔の番人との戦闘。ま、雑魚だけど。倒すと奥へ進める。
 またアクロバットか。綱渡りとかやらされる。ヤリが丁度バランス棒となってくれるらしい。立ち止まるとバランスを崩すのか。一気に歩いてしまおう。
 青い光球が言うには「勇気が試される」。…成程、穴に落ちてもダメージにはならず、その下の階に行くポイントも存在するって事か。ダメージポイントか下に降りられるポイントか、一見して見分けがつかないけど。

 そんな風に下に落ちたり誤爆身投げでダメージ食らって復帰したりしているうちに「クリスタルの糸」を発見。きらきら光って綺麗な糸らしい。でもこんなの何に使うんだ?俺が持ってても…。
 …そうだ。エルにあげよう。エルは機織だから、これを使っていい布を織れるだろう。いつも迷惑掛けてるっぽいからなあ。感謝のプレゼントって事で。この塔クリアしたら、久々に村に帰ろうか。

 最上階まで行ったら、塔の番人曰く「ショータイム」だと。うわあまたコロコロムシがあ。しかし雑魚は雑魚。とっととショータイムを終わらせて部屋の中へ。
「この日地表に北米大陸が姿を現した…」



 久々にクリスタルホルムへ。大半の村人が復帰しているか。しかしまだ凍っている奴も居る。それにしても復帰した連中は凍ったままの奴を見ても何とも思わないのだろうか。普通通りの生活に戻ってやがるんだけど。
 そうそう、エルに糸を渡そう。そのために戻ってきたんだから。えーと…装備してエルに話し掛けてと。
「綺麗な糸ね。私に貰えるの?…なら、アークのためにこの糸でマントを織ってあげる」
 え、マジ?でも俺なんかのために。でもエルはそうしたいらしい。俺のために織物を作りたいと。
「明日の朝には出来上がると思うわ。今日はゆっくり休みなさいよ」
 そうだね。今日は自分の部屋で寝て体力を回復させるか。



 ベッドに入り、寝て…あれ。暗いのに目が覚めた。何らかのイベントがあるのか?ベッドから…下りられる。家の中を歩き回ってみると、母親は寝ている。外には…出られるか。…エルに会ってみようかな。
 機織小屋ではエルが作業をしていた。徹夜かよ!確かにエルには普通の仕事もある訳で、その中に俺のマントを織る作業を入れちまった訳で………そんなに無理して作らなくてもいいのに。言ってくれたら待つのになあ。
「アーク?どうしたの?」
 いや何となく。
「あのね…私、アークがどこか遠くへ言ってしまうような気がするの。それが心配で…」
 何言ってるんだよ。俺が何のために今どたばたしてると思ってるんだ。この村を救うためだろ。この村を救って…元通りの生活をしたいからだって。出て行く理由なんてないよ。
「俺は何処にも行かないよ」
「そう…安心した。…じゃあ、明日の朝には作ってしまうから。お休みなさい」
 そうだね。邪魔しないようにもう戻るよ。
「明日の朝、ここにマントを取りにきてね」



 ベッドに入り直すと、朝になる。家を出てそのまま機織小屋へダッシュ。エルにマントを受け取る。彼女の会心の一作らしい。…装備できるのか。防御力高いじゃーん。ありがとう、大切にするよ。
 …何だか、マジで別れちまうみたいな事思ったね俺。顔には出てないだろうな。

 そうだ、帰ってきたついでだし。プライムブルー屋で魔法を買ってみよう。
 このゲームでは「プライムブルー」と言うアイテムが魔法の容量単位(つまり判り易く表現すればMP)であるらしい。プライムブルーは試練の塔でも数個拾えている。プライムブルーを持っているだけでは魔法は使えず、プライムブルーに各種魔法を込めて貰って初めて魔法を使えるらしい。
 クリスタルホルムのプライムブルー屋にあるのは火のリングと氷のリングか。火のリングの方を2個買っとけ。
 さて。最後の塔へ行くか。この塔を終わらせたら、村は正常化するはずだ。


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