全話あらすじ



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第1話
LUWON
中学生である黒矢心は陸上部所属で、全くゲームに関心がない。しかし彼の友人及び彼自身の父は近日発売される大作RPG「LUWON」が楽しみで仕方がない様子。そんな中、発売4日前につてを頼って「LUWON」を手に入れた(が、出張先まで持って行こうとしたために妻に激怒された)父は、心にLUWONをやらせてそれを観戦する。心はしぶしぶプレイする。LUWONの主人公ルーザーク王子の視点でゲームは進行。彼の13歳の聖誕祭に王都は魔物の襲撃で壊滅、彼は母親に魔法を教わって王都から逃亡…のくだりまでゲームを進行させた。翌朝、心は寝坊し遅刻は必至。冗談で昨日覚えたLUWONの移動魔法を唱えた所、その魔法が現実に発動する。
第2話
少女と出会う。
移動魔法で学校へ瞬時に移動した心は、程無く「ゲームをやってその魔法を現実にも使えるようになった」のは自分だけであると悟る。自分の掌に見覚えのない紋章が浮かび上がってもいる。とりあえずLUWONを再開すると、ルーザークが移動した街でピノンと言うキャラクターに出会い領主の館まで案内される。領主に出会い、ひとまず落ち着いた所でルーザークはひとりの少女に出会う…くだりで心は母親にお使いを頼まれゲーム中断。しかし買い物に行ったコンビニで彼は少女に出会う。その少女は、先程ゲーム内に現れた少女にそっくりだった。
第3話
共感する
少女は「LUWON」をプレイする事を止めるよう、心に言う。返答できないまま心は帰宅。翌日友人である小坂と六反田(LUWON購入のために徹夜で並んでいたが心が母親に嘘をつき損ねたために失敗)にLUWONをプレイさせるために自宅へ連れて帰る。彼らにやらせると心とは違った展開になる。どうやらLUWONと言うゲームはシナリオの分岐が売りらしい。
第4話
不信
LUWONをやり始めてから心は寝坊が多くなっていた。それにより陸上部の女子でありクラスメートである囲崎に苦言を呈され、先輩とも上手くいかない。小坂と六反田と放課後にゲームの話をするが、「体の感覚がなくなること」に対して心は「すげー気持ち悪くない?」と訊く。しかし他のふたりは「嫌な事を忘れられるのがいい」とそれを肯定。彼らが別れた瞬間、心は眩暈を感じ、倒れこむ。小坂と六反田が助けに行くが、心の目の前にはあの少女が立っていた。
第5話
過信
心は心配する小坂と六反田を帰して少女と対峙する。少女は再度LUWONを止めるよう心に告げる。翌日はLUWON発売当日となり、学校でも休んで買いに行く生徒が続出。放課後、心を待つ小坂と六反田に陸上部の先輩達が絡み、心はそれを制止。ふたりを連れてLUWONをやらせるべく自宅に帰ろうとするが、少女が言う「被験者」と言う言葉が気にかかってふたりにやらせる気になれない。そんな微妙な行き違いから、心は小坂と口論になる。「正しければ何を言ってもいいのかよ!」席を立つ小坂に六反田も続く。
第6話
再度
陸上部の先輩、そして小坂達と仲違いしたまま週末を迎える。そんな中父親が出張から帰宅。塞ぎ込んでいる心から事情を訊き出し、「だったらどうすべきか判るだろ」と諭す。そして久々にLUWONを再開。あの少女はこのゲームのヒロインであり、彼女はウーミンと名乗った。一方、街中ではLUWON発売記念イベント「大生誕祭」が開催されていた。
第7話
示唆
「大生誕祭」ではLUWON制作メーカーの社長が招かれ、LUWONについて語る。「ゲーム内住民にとってみたらプレイヤーは世間知らずな王子様みたいなもの」「現実とは違ってゲームではやり直しはきかないからリセットするしかない」「シナリオに幅を持たせるためにあえてステレオタイプな設定にした」…心が操るルーザークは少女との邂逅を終え、領主に自らの出生の手がかりを聞こうとした際に王都を襲った魔物が館に襲来する。ルーザーク(心)は魔物を倒すべく行動を起こし、ひとまず移動した先にて再びウーミンと出会う。彼女はルーザークにある魔法を教えようとする。

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第8話
その手に火を
LUWONをそこまで進めた時点で心は気分が悪くなり中断。心は翌日起き出し、部活に出る。すると、入院していた杉原部長が久々に顔を出していた。杉原に救われた形になった心だが、杉原も心に対して「少しは気を遣え」と言う。父親の諭しも思い出し、心は部活の帰りに小坂に謝りに出向く。色々あったが仲直りしようとした際、小坂共々高校生達にカツアゲに遭ってしまう。頭部を殴られて昏倒した小坂を見て激昂した心は、思わず炎の魔法を使ってしまう。それにより難を逃れた格好となるが、心はこの現実を思い悩む。
第9話
白昼夢
入院している小坂の見舞いに心は向かうと、丁度六反田も来ていた。3人でわだかまりを解き、仲直りする。「お前特殊なルートに入ってるみたいだから頑張れよ?」と小坂に言われ、帰宅後LUWONを立ち上げる。と、夢の中で心はルーザークと語り合っていた。「将来何がしたい?」「黒矢は?」問われて心が浮かび上がらせたモノは、真っ黒だった。
第10話
キョウキ(1)
心はLUWONを続け、魔法もある程度取得していた。そしてその全てが現実にフィードバックされている。しかし使い道はない。彼はそれに苛立ちを感じる。夏休み直前、早くも文化祭の準備を始める部活もあるが、彼は他の部活の揉め事にも口を突っ込んで八つ当たりをしてしまう。
第11話
キョウキ(2)
着実にLUWONを続けていくが、心は段々と疲れて飽きてきた。そんな夏休み前のある日、校舎で火災が発生。心達生徒は避難するが、心はLUWONで入手した力で火元がふたつである事を知る。魔法で空を飛んで見渡すと、もうひとつ、クラブハウスの1階に火の手が上がっている。心は2階に誰か居る事も知り、彼らを助けるために飛び込む。しかし彼らは先日、心が介入した他部活の生徒達だった。魔法の力を駆使して何とか彼らを逃がすが、消防車は校舎に掛かりきりだった。心は「水竜召喚」の呪文を呼び出すが迷う。それはウーミンに教わった魔法で、下手をすると命を落としかねない魔法だった。
第12話
キョウキ(3)
覚悟を決め、心は水竜召喚を実行した。しかしHPとMPが足りないために発動せず反呪もない。火はネットに燃え移り激しくなるが、土の魔法により消し止めた。その場から立ち去ろうとする心だったが、すぐそこに杉原が座り込んでいた。翌日、教室に居た心を火災時に助けた3人が訪れる。彼らは心に礼を言った。心のLUWONにてルーザークは「自分の心のためにこの命を懸ける」と誓った。陸上部顧問は心に杉原の事を頼む。そして火災で助けた生徒の礼。心は思う。「違う、ただ俺は、ただ試してみたかった」
第13話
予知夢
LUWONを進める心のシナリオでカテアと言うキャラクターが死ぬ。それは全シナリオに共通の展開であり、「ゲーム中の運命だ」と小坂は言う。翌日、囲崎が心に、神社のお祭りの出店の手伝いバイトを持ちかける。結局小坂と六反田も一緒にやる事になる。心は杉原にもバイトを持ちかけるが、彼は祭り自体に行きたくないと言って断る。祭り当日、心は杉原に出てくるようメールを送り続ける。
第14話
小さな手紙
祭りが始まり、囲崎がやってくる。彼女は心を呼び出し、杉原に心当たりがないか訊く。そこに丁度杉原が登場。心は彼とふたりきりになった時に、杉原の肘に自傷行為を発見する。心はそれに自分と共感し、またそれを叱咤して泣く。ふたりは別れ、杉原は祭りの人ごみの中を帰る。その道すがらに後輩や家族からメールを受信し、大丈夫だと返信。やがて心は杉原から「ありがとう」と返信を受け取るが、その際に杉原の心の声、そして映像をも受信。彼はマンションから飛び降りようとしていた。「ここは現実だから、決められた運命なんか存在しない!」心は走り、杉原を受け止め、魔法で切り抜けた。そして杉原から全てを訊いた。…放火が発覚し杉原は学校を去る。心はそんな彼とメールをやり取りし続けた。
第15話
招待状
LUWONにて心のルーザークは「呪文マスター」の称号を手に入れるが、小坂が言うには本来なら手に入れてない魔法があるはずだった。毎朝ジョギングの際に出会う、犬を散歩させる女性。心の能力でその犬は寿命が近い事も判る。ある日、遂にその犬が倒れているのに出食わす。彼はせめて家族に看取らせたいとと犬に対して密かに回復魔法を使う。その帰り道、心は少女と再会する。心は彼女に「力を悪用するったって使い道がないんだよ」と告げる。すると彼女は「まゆ」と名乗り、力が手に余った際の連絡先を手渡した。

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