月刊Gファンタジー04年12月号感想


柴田亜美「カミヨミ」

巻頭カラー。
見開き表紙が淫靡と言うか色っぽいと言うか…。
十代のガキ同士だってのにな。まあ時代が時代だが。

展開は、激烈に燃え。
大佐に対峙する天馬、そして「私をお斬り下さい」…。

天馬は昔、零部隊の人間と稽古をした時に
部隊の人間を傷付けた事がトラウマになっていた。
だから刀を抜けない、一見「優しい」少年になっていた。

…1話で大佐が天馬の胸倉掴んで
「刀を抜いて姫を守る事も出来んのか!」と激怒してましたが、
大佐は天馬が刀を抜かん事を情け無しと思ってたんだろうかね。
「零部隊を斬ったがどうした、そんな事如きでお前はへこんだのか」
みたいな苛立ちを常々持っていたのかね。

「それでこそ日明家の男だ!」
「初めて母上に褒めて頂けました…」
と大佐が天馬を斬ろうとする正にその時、菊理が姿を現す。

「天馬様…私はあなたのために咲きました」

いよいよ次回で赤間関編完結か。
そして菊理も…………かなあ。

普段漢臭い柴田亜美作品にしては
非常に女性的な色合いが濃い物語なのだが、
菊理がいなくなった後にはどんな風に着地していくのだろうと
今から期待で一杯です。新境地だろうからね。

高田慎一郎「ククルカン」

ああ、この漫画ってデジタル原稿みたいだな。
文字挿入にそれを感じてしまった。

で、非常に迂闊な茅野でしたとさ。
トイレや風呂どうすんだ、と言う
至極真っ当な疑問をさっさと2話でこなす。

漫画としては、ギャグ漫画かと思うほどに笑い転げた。
多分今月のGFで一番笑えた漫画だと思う。
「神降臨。」とかエロ替え歌とかさー。

しっかし軍隊モノかー。
鋼のヒットに合わせてきたのかなーとちょっと考えてる。
もっとも、この作家さんは前から軍隊モノ描きたかったんだろうしな。

結賀さとる「E'S」

て、展開早!

色んなスクエニ単行本巻末に載ってる3誌広告から
GF枠のE'Sがカミヨミに変わってきてるようですし、
遂にこの雑誌の本命陥落したかな。
アニメやってる時に落としまくって迷走したのがまずかったか。
だから、ストーリー進めて盛り上げに掛かったかな。

明日香がテレパシストの能力に目覚め、
衿宮爺さん(現在マキシム内能力になってる)に接触。
そこで戒の過去を色々見知ってしまう。

戒は自分達の母親を殺した…らしい。
母親は「あなたのなかの」光流を殺しなさい、と告げた。
しかし戒は、或いは光流は、それを曲解した。
だから母親を殺してしまった。
手にかけたのは戒。しかし実際にそれを命令したのは、戒自身?
それとも、光流に操られた?

で、光流は実は戒の姉になる?
あれ?どう言う事だ?
………今とんでもない展開になってるガンガンのスパイラルを思い出したりも。
年齢差が10歳以上あるのに一卵性双生児というDNA鑑定が出てしまったアレ。

一美が覗き見た、戒と思しき遺伝子データを思い返すと、
アレって何故か染色体が女の子だったんだよな。
どういう伏線になるんだろう。

と言う風に盛り上がってるんだから、来月号落とすなよ。

上田信舟「真・女神転生 外典 鳩の戦記」

久々復活。
そのため序盤が今までのあらすじに費やされちまったな。

話の展開としては姫(命名クロエたん)が遂に外へ。
鳩と一緒に現実世界に行く訳だが、
行った先は廃墟の学校。あらいきなりまたですか。

で、この人も来月落とすなよ、と。
体調は大丈夫なのかな。

鎌谷悠希「隠の王」

段々(無理矢理)GFにプッシュされてるような気がしてきた漫画。
でも俺には合わないので正直感想すらスルー対象にしたい訳だが。

「ええ、いつ私達が正義だと言いましたか?
さあ、いよいよ忍らしくなってきましたよ」

…うわー。
ますますWJのアレみたいなテンションになっていくんかなあと
ちょっと心配になってきたやらヲチ対象になってきたやらです。

岩佐あきらこ「阿佐ヶ谷Zippy」

世田谷の皆様、真面目に仕事するの巻。
真面目なクリスチャンのお客さんに感動しつつ
真面目にエクソシスト業に励んでみました。

でもオチが陰惨と言うか…おいこれマジで現行法に触れるぞ。
人骨のロザリオだと?
そして明らかに社会に害をなすカルト的な教え。
何だかマジに「悪の秘密結社」してきましたな。フォックステイル。
普通にオカルト漫画雑誌に載ってそうな、
普通のオカルト漫画みたいになっちゃうのかなあ。

犬丸もそんな組織で律儀にパシリやってるんだなあ。
…まあ、実家自体が犬神使った暗殺稼業だから、
非合法な行動には抵抗ないのかもな。

何にせよこれで阿佐ヶ谷的にも連中と敵対する
社会的建前は出来上がった訳だ。
ヘリで全員で教会に向かってるようなので
その場で色々決戦かね。
ジャンが弱ってる隙にバロールも介入してきたらいよいよわやくちゃだねー。

naked ape「switch」

ブクオフで4巻まで見かけたので立ち読みしてみました。
何つーか、トリッキーなストーリーを描く人達なんですね。
二転三転する巧妙な展開。

時々ついていけなくなるけど。
だってキャラの見分けつかなくなる時あるし。
後、mp編は男には辛かったです。
いや男子校特有のアレって雰囲気なんだろうけどさあ。

今回のバンドメンバー編も完結した訳ですが、
トリッキーに見せかけて、正統派でしたね。
結局幻覚だったのかと。
でも「幻覚」部分がどこからどこまでなのかいまいち良く判らなくて
二度読みしてみてようやく判りました。

プロット先行なのかなあ。
もうちょっとネーム見直したりしたら
(キャラの書き分けも出来るようになれば)
もっと判り易く読めるだろうになあと思います。

そうそう、主人公ふたりはようやく1コマだけ出てましたな。

TAGRO「宇宙賃貸サルガッ荘」

盛り上がりっ放しです。

アグリーとエグリーの父親は、やはりテルの血縁者。
しかもテルの父親。曽祖父の話を馬鹿にしていた人間。
その彼もサルガッソーの伝説に囚われてしまった…
テルが行方不明になった後の話を知っているという事は、
息子が囚われた後に父親が囚われてしまったのか?

新設定、魔法の源「マナ」。
ですが、ちょっと自分の中で判り辛かったので
今回の話でまとめてみますわ。

「魔女」は普通どこかに「マナ」を蓄えている。
「マナ」ってのは魔女が魔法を使う源。
エグリーはメウのサルガッソーにもマナが蓄えてあるはずと踏んで
マナを探知し、実際に見つけ出してそのマナを使って魔法を使う。

しかし、その「マナ」は、実は遭難者の魂だった。

…と言う事か?

エグリーが「さっきから減らないのよ、マナが。
減ってるのは私が撃った分だけ」と言っているが、
描写からしてエグリーが使っている「マナ」は
このサルガッソーのマナ、つまり見つけ出したキティの魂ではないのか?
なら「マナ」は「減っている」のではないのか?

アグリーはメウに「あなたの魔法は遭難者の魂を源にしているのよ!」と
叫ぶが、それにしては何故「減っていない」のか。
メウ=「魂喰らい」は事実ではないのか。

それとも、メウは遭難者の魂をマナに変換して取り置く能力だけで、
自分の魔法の源はもっと別のモノから取ってる…?
でも、キティが「昔から魚が良く死んだりさ」とか言ってたからなあ…
それはメウが魚の魂をマナにしているって事か…?

うーむ、まだまだ訳判らん。

とりあえず父親と娘達は引き上げる。
リコは身の置き場に困った挙句に帆船側につく事に。
…自分で勝手に身の置き場に困ってるっぽいんだが、
今まで通りサルガ側についたら何かまずいのかね。

キティの命が心配なまま、メウがへこんだまま、次号へ。

住吉文子「天のおとしもの」

シリアス展開続いてます。

どうやら以前のシリアス展開時に想像した事が丸当たりらしい。
アップルはライムの死後の天使。
ライムの記憶の本を開いた事により、再び同化し、そして…。

どうやらアーガイルもそれに気付いたっぽいのが想定外か。

もち「ちょめッ!!」

新キャラがツボに入った…。
「不安で殺しそう」やら「誰より俺を愛せ!」やらもう。
そこに陸がピンポイントで突っ込みを入れるから
ギャグ倍増なんだけどさ。やっぱり上手いなこの作家。

次回で最終回なのが惜しいです。
多分、好評なんじゃないかなあ…
ステ潰れてから随分経つけど、
今回の連載が本格連載化となってようやくGF移籍完了となればいいですね。

鈴木次郎「壮太君のアキハバラ奮闘記」

先月も書いた通り、何だか読んでるのが辛くなってきたギャグ漫画。
遂にホームレスまで堕ちたか…。

それも、他のホームレスと違って別に堕ちる必要なんてない。
単に「家族」から逃げてるだけなんだよな壮太君。
物凄く薄甘い覚悟しかない訳でさ。
まあ、十代の物語と思えばそんなもんか。

どうやらエリに見つかったようです。果たしてどうなる。

PEACH-PIT「ZOMBIE-LOAN」

関係ありませんがAT-X無料日に「DearS」見ました。
そしてブクオフで原作3巻まで読んできました。
…何つーか、原作すげー面白いじゃないか。
萌えが突出していた騒がしいアニメ版と違って
原作版は至極まともにSFしているって印象。

で、ゾンビ話。ダブ王!
新キャラソテツもゾンビローン債権者。
しかし更新時期にふらっと戻ってくる辺り、
どうも真面目に人間に戻る気はなさそうです。

チカも金で立ち直ったらしい。
シト救出に3人で向かう事になるようです。
って辿り着けるのかこいつら。

天乃咲耶「現神姫」

冒頭の夜刀彦と司狼のやりとりは、
病院編での変貌は、夜刀彦が司狼を乗っ取ったって示唆か。

それにしても「いきなり話が飛んだぞー!」って本当だよ。
「お前の貞操と引き換えに助かりたくねーぞ!」
「テーソー言うな!」って本当に一昔前の少女漫画のノリだな。

てなどつき漫才ノリで今回終了かと思えば、カガリ参上。
千姫さらって司狼の前に立ち塞がる。

水無月すう「わたしの救世主さま〜lacrima〜」

俺の中ではガンガンから貰った不良債権漫画ですが、
どうやら作中では盛り上がりを見せているらしいです。
ガンガンでスルー対象だった漫画なので全く訳判りませんが。

現神姫みたいに「最初訳判らんかったけど
エピソードが進むにつれ理解できて面白くなる漫画」に
これも落ち着いてくれたらいいけどさあ。
と言う訳で半年位は見守るかと思います。それまで保留。

渡辺浩弐/遠野ヤマ「プラトニックチェーン」

これもまた、今月のswitchと同じく
どこまでが現実なのか見分けが付き辛い構成ですな。
本編の殆どが映画と思っていいのかなこれ。

三崎君、ある意味不幸。
そしてナルミ相変わらずノリノリ。
関係ないけどナルミがネイルアートしているのが意外でした。
優等生と言う外面で
実際その手のおしゃれには興味ないと思ってましたから。

2巻発売間近かーまた買わなきゃ。

河村塔/坂本あきら「ゆらふるべ」

「長い話」が数Pで終わってしまったよ。
そして話自体も最終回のようです。
何だかプッシュしようとして滑った漫画だったな。

福盛田藍子「ティルナフロウ」

季節は冬なのに漫画世界は真夏かよ!

トキって突っ込み役なんだな。
と言うか周りがボケ体質ばかりなのか。
チコも相変わらず頭大丈夫かなあ…。

単行本1巻まだ出ないんですかね。
買うのに。

氷川へきる「ぱにぽに」

おい、何をセンターカラーで狙ってるんだ。
こんなにあからさまなもんをGFで見るとは思わなかったぞ。

真柴真「夢喰見聞」

久々に、らしいバッドエンドだな。
この前の方に非常に判り辛い漫画があったせいか、
ここで構成力を見せ付ける。

でも、「ガラスに映った姿」ってのはもっとこう…
後で読み返して「ああなるほどー」と思える位に
もっと判り易く何カットも描いておいても
面白かったのではないかと思います。

堤抄子「聖戦記 エルナサーガ2」

→「エルナサーガ2」特設ページに感想は書いてあります。

MAKOTO2号「テイルズ オブ デスティニー2」

ナナリーいい感じだな。
ロニとも本格的にフラグが立つのかな。

枢やな「9th」

「中途半端にP数多いくせにまとまってねーじゃないか」とか
「何だこれアンバーの九王子のオマージュか?
あの小説ってそんなにマイナーか?
昔のSF読む人間にはメジャーだと思ってたが」とか
「そうでなかったら全員のキャラ立ってないのに何故9王子なんだ
無理矢理詰め込む位なら何人か削れよ」とか
「最後にBL臭い事は止めろ作家の趣味以外の何物でもないだろ」とか

そういう酷評しか思いつかない漫画ってのも珍しいもんですな。
BL同人に帰れ。
こんなもんしか描けないなら二度と商業誌に来るな。

まあ、ぶっちゃけた話、
こんな話を素で載せるGF編集にも頭大丈夫かと思うんですが。
個人サイトあるんだろうなーと思って検索してみて
この漫画の掲載情報をちらっと見たのですが、
「どの王子がお気に召しましたか?」とか書いてあったのを見て
本気で呆れる「同人作家」だなあと感じました。



いつものアレは結局単行本でフォローさせる事になったようです。
つまりGF本誌にはもう載らないっぽいですね。枠ひとつ空いた。

冬にまた新連載があるようですが…東鳩2だあ!?
どうしてこう…極端から極端へ…。
この1年BLっぽい連載陣が幅を利かせていたから
軌道修正したいのかもしれないが、
救世主様ぶちこんで更に原作エロゲぶち込むか。

いや、原作エロゲはともかく、アニメ版の東鳩は見てたんだよな。
普通に等身大の高校生(マルチは置いといて)描いていて面白いから。
そんな感じの漫画になるのかな。この「2」も。

次回予告。
表紙:E'S(裏表紙までお楽しみ…って事は折込表紙かな)
巻頭カラー:プラチェ
センターカラー:隠の王、ククルカン
最終回:ゆらふるべ、ちょめッ!
付録:GF連載陣卓上カレンダー
このサイト的重大情報:エルナ2予告休載

………エルナ2が載ってねえGFなんて…っ!
でもサルガやカミヨミが非常に面白いので気にせず定期購読ですけどね。
しかし卓上カレンダーからもしかとされてるようですエルナ。

エルナ2は今後ちまちま休載して、その分1回のページ数を増やすみたいですね。
残念だけど話の展開としては仕方ないのかな。
3ヶ月掲載して1回休む、てなペースだといいな。
サイフォスとE'Sの関係っぽく。

そうそう、オーベ(略)上下巻入手しました。
打ち切りなのかなあと連載終了時は思いましたが、
単行本で読む限りではどうも当初から中編程度の長さで
終わらせるつもりだったのではないかなあと感じたり。
後書きで企画モノっぽい雰囲気匂わせてたもんなこれ。
CDプレゼント申し込むか…。



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