月刊Gファンタジー最新感想。

2004年6月号

例によって発売月に感想は書けませんでしたとさ。
もう諦めて下さい。

本当なら12〜13日に部屋に引きこもって
ル・マン24時間をPPVでのんびり見ながら
感想やろうかとも思ってたんですが、
んな事してたらまた柴田亜美ですら入稿してる時期になるので
気合入れてもう片付けておきました。
そんなに変わらん時間だと思うけど。

氷川へきる「ぱにぽに」

毎月感想書くのに困るんだよな。
ストーリーはないようであるし、
キャラに萌えるでもないし。困った困った。

巻頭カラーでも同じ事ですよ。

土方 悠「VANPIT」

何だか狐につまされたオチですよ。

大き過ぎる欲望だから吸血鬼の手には余るって事か?
何だかなー。それって詭弁だと思うんだけど。

「お前には出来るのか?全ての事象の理を解き明かす事が」
とか言いましたが、じゃあ他の欲望は本当に果たすのか?
吸血された事で惑わされてるんじゃないのか?

吸血鬼の僕になって力を得て、その力で欲望を果たすのが
他の吸血鬼で、源内の欲望ではそれはありえないから?
訳判らんよ。
そんな訳で作品への評価がちょっと落ちた。

住吉文子「天のおとしもの」

そういやページ数多かったんだなと
先月感想を読み返して気付いた。
さらっと読めて泣けたので、P数が違う事に気付きませんでした。

ベストシーンでアップル泣き顔が2位でしたね。
あのシーンを推そうとしたのは俺だけではなかったって事か。
そしてアレが受けたって事は、
このシリアス展開は俺だけではなく読者全般に受けていたと。
ならば今後もシリアスになるのかな…個人的には嬉しい。
この作家、そっちの方が上手いと思ってるんで。

リッチが生霊だったと言うのは盲点。
亡霊ってのは良くあるが、生霊ってのはなあ…。
つまりあの体には既に意識はなくて、幽体離脱状態なんだよな…。

アーガイルのために天使の心臓を欲した。
母親を病気で失ったのと同じ悲しみはしたくない…
と言う事は、彼はアーガイルがいずれ病に倒れると知っている。
ももちゃんも何時だったか、
アーガイルの死の予言を知ってるんだよな…。

この伏線がいつかは生きるんだろうな。
後、アップルの生前がライムって辺りも。
結構ややこしい設定が多いので、第二のサルガになるのかもしれん。

渡辺浩弐/遠野ヤマ「プラトニックチェーン」

って、やっぱり化け物話ではなく、
ありえそうでありえなさそうでやっぱり現実にありそうな展開か。

ま、こんな展開は「全ての機械が同一のOSや言語で動いてると思うなよ」
なので、やっぱり絵空事なんだけどさ。
理論的にあり得る話ではなく、あくまでもファンタジー。
でもSF入ってるお話では良くあるパターン。
おそらくはコーズィも確信犯として書いてるだろう。

大体血液だろ?
どんな風にしてそれが「該当する人物の血液」だと判断するのやら。
遺伝子を解析してプラトニックチェーンに即時アクセス、
政府のデータベースでも閲覧して該当者を見つけ出す…て事か?
いやプラチェってあくまでも「全ての監視カメラを統括する
某国データベースへのハッキングに成功」しただけだし。
カメラに映ってないもんは判らん訳だよな。

まあプラチェ自体が都市伝説の類、御伽噺なんだけどさ。

PEACH-PIT「ZOMBIE-LOAN」

シトの部屋には一体何が置いてあるんですかありゃ。

それはそうと、死生観が良く見える話でした。
「誰だって死ねばああやって涙を流す人間が居る」
「葬式ってのは精一杯生きた証を形にしたものなんですよ。
それならば敬意を持って見送らなくちゃいけない」
「そんなもの、生きてる人間の自己満足に過ぎない」

…「マンガや映画の出来事なら」脇役の死として悼まれることはない。
自己批判みたいな言い方だなあと思いました。
「死」を扱う漫画はホラー系雑誌の連載されてる漫画で見かけそうですが
(そういや阿佐ヶ谷もその手の雑誌に載ってそうだな)
作者の中ではいい感じで「誰かが死ねばどんな影響があるのか」を
まとめているなあと思っていますよ。

チカやシト達ゾンビローンの債権者の返済期限は1年間。
更新料を支払えば期限を延期できるが、出来なきゃ終わり。
つー事は4ヶ月滞納してる葬儀屋ゾンビさんは相当ヤバイんでないの。

返済期限がきっちりしてるって設定が判ったので
間延びせずに緊迫感ある返済展開が見込めそうです。

しかし普通の借金でも1年で返済って辛いよな…。
しかもこれって高額借金だろ?締め付け厳しくないか?
下手すると殆どの債権者が完全返済出来ないんじゃないか?
それとも金利ではなく更新料で利益を得ると言う、
結構あくどい商売ですかね。

返済金額稼ぎですけど、
ゾンビ狩りに命(死んでるけど)張ってる分、
ハイリターンがあるって事ですかね彼ら。
何回か大物狩れば全額返済って事かな。

つーかチカの話を訊いても緊迫感のなさを考えるに
ミチルってゾンビにはなってなかったのか。
瀕死の時にチカ・シトが彼女の命の借金を肩代わりしてくれたけど、
それは彼女がゾンビとして生き長らえるのではなく
人間として生き残る事が出来たのか。

単行本買ってないし今更GFバックナンバー掘り返すのも面倒臭いので
ここに書いてみる。
彼女の状態を理解してる人がいるなら、
誰か拍手メッセージなりメールなりで教えれ。

鎌谷悠希「隠の王」

激しく微妙。

…夢喰みたいに「評価する人はいそうだけど、
俺には合わない漫画」と言う意味合いなので念のため。

正直「ああ、新連載はやおいジャンルか…」と感じた。
宇宙人専門貧乏宿屋マターリ漫画「ワンスタ」の方が
俺の肌には合ってたかな。

始まったばかりなので筋は判りませんし
前述の理由によりカミヨミみたいに読み解く気分にもなれません。
男の子なのに小悪魔系キャラ(しかもそれで野郎キャラ篭絡可能)って
マジでBL雑誌辺りで見かけそうな気がして非常にいやん。

天乃咲耶「現神姫」

謎の二人組の目的はお姫様の方ですか。
で、司狼は「うちの式鬼」だと。
マジで判らん。司狼は人間なのか人外なのか。

司狼と千姫の問答には 「守るも失うも、どっちもしんどいよ」
「…どっちも?」
「失えば自由になる。守れば豊かになる」
てな問答を思い出してしまった。判る人には判る。

傍を走る誰かの足音に気付けないほどに
「ひとり」だと思い込んでいた…って事ですかね。
しみじみ。

雪花ちゃんの苦悩も痛々しい。
彼女にとっては「千姫さまをお守りする事」が存在意義だもんな。
それが出来なかったら生きてる意味もないんだろう。

真柴真「夢喰見聞」

瓶詰の夢でかなりストーリー分析した事がありますが、
今回の話でも似たような事を感じています。

登場する依頼人ってことごとく自分に自信がないのかなあ。

「コノ」として生きてきたイオキで、
コノ本人はイオキとして既に死んでいる。
結婚する彼氏はコノとして私を愛している…
としても、それは今ここにいる女性を愛しているからであって、
それがコノであろうがイオキであろうがどーでもいいんでないの。

まあ、どことなく病んでる人間ばかりが
悪夢の相談に来るからこそ
バッドエンドが多い漫画になるんだろうけどさ。

岩佐あきらこ「阿佐ヶ谷Zippy」

過去の日本において
偉い坊さんの読経を聴きにいくってのは
現在のライブコンサートみたいなもんだったんだから、
この「東京ボンデージ」の行動って
「末法の世」どころか先祖帰りしてて理に適ってるんでないの?

基本的にオカルトや宗教知識に関しては
かなりしっかりした漫画と漫画家だと思ってたので、
今回初めて違和感を覚えた。
まあ一樹発言だし一般読者は彼と同じ事思うだろうし、
誘導と思えばそうなんかなあ。

ところで真言立川流って一般に流布してる説で
マジに取り扱うとなると、青年誌の範疇になっちまわないかい。
まあセックスシーンもやっちゃってる漫画だから
構わず中央突破で取り扱うつもりかなあ。

柴田亜美「カミヨミ」

奥様始め、村の住民は平家ゆかりの血筋。
落人村だと考えて差し支えないようだ。
現在でも平家を偲ぶ祭りを欠かさずやってるようだし。

帝月は奥様に何かを勘付いたようだ。
「お子さんは…おひとり?」
「…ええ」
しかしヨミの術では子供の手は何本も。
果たしてアレは亡者に喰われた村の子供なのか。
それともまた別の理由があると言うのか。

で、瑠璃男の刀に入ってるのは笹竜胆ですな。源氏ゆかりか。
(ぐぐったらいいページ見付かったので張っておきますよ。
http://www.aduchimomoyama.com/guide_k.htm)

で、フットワーク軽い警視総監だな。
このマッチョオカマ。天馬モテモテ。

ところで帝月って……あのー、マジで女じゃねーの?
天馬に関する行動様式が女としか思えません。

まあ他の作家なら「これは伏線だな、きっと女の子なんだ」と
納得する事も出来るのですが、何せ柴田亜美だもんな。
そんな可能性1%もあれば上等か。

幸宮チノ「ドラゴンクエスト 天空物語」

次回、遂に最終回。
雑誌を渡り歩いてきた長期連載が完結する。
これで正直ほっとした人も多いのではないんでしょうか。
障害は多かったが、きっちり連載終わらせてくれるって事だし。

双子よりもサンチョの「こんな雨ざらしで、こんな泥まみれで
おつらかったでしょう、おつらかったでしょう…!!」が
胸にぐっと来ました。

そうだよな。彼はパパスからの付き合いだもんな。
父王は息子を守って(多分それを知るのは
息子のみだったろうが)非業の死を遂げ、
息子は息子で奴隷十年石八年と言う壮絶悲惨人生だもんなあ。
そんな彼らをひたすら待って待って…ようやく再会出来るんだもんな。
主君との再会。そら彼も泣くし、読者も心情慮って泣けるよ。

MAKOTO2号「テイルズ オブ デスティニー2」

「後に救いがあるならば大小の犠牲はいたしかたない」
……先生!この人、聖修道会から出張してきてます!

いや冗談だからマジで抗議してこないで下さいゲームファンの皆さん。

狂信者のテンプレだしな。
本当にクライマックスですかねこの展開。
まさかここで本当に神が光臨する…のか?

鈴木次郎「壮太君のアキハバラ奮闘記」

半田ごてでお注射ごっこは根性焼き作るだけだと思います。
以上表紙にマジレス。

アキバのもうひとつの顔。つーか昔ながらの顔。
電機工作。
男は簡単なラジオを作ってこそだ。

しかし半田ゴテも知らんのか壮太たん。
中学高校の技術の時間で使ったりしなかったっけ。

結賀さとる「E'S」

あらまた超展開、もとい新展開ですか。
振るだけ振って
風呂敷畳まないのが最近のマイブームかねこの作家。

神露は人格崩壊末期ですか?
危ない感じだ。
そしてシェリーは戒を殺すつもりか?
アシュラムの命令無視した挙句に戒を殺していいのかね。

まあマキシムが神龍に言った
「戒とは戦うな。戦えば奴の力を増大させる事になる」
を思い出すと…「力が増大して」えらい事になる可能性大か。

中村春菊「ルートW.P.B.」

相変わらず男前だなすずりちゃんは。
本当に感性も行動も少年キャラだと思うよ。

「桃太郎」は完璧キャラのまま壊れたのではなく
徐々に壊れていった(つまり弱味も見せていた)のは意外。

博士は人体実験するつもりで人間型兵器を作ったのか。
そして彼は負担に耐えかね、壊れた。
彼を倒したのは桃。
桃太郎が八百万番目の兵器か。
それ以降には造ってないのか…
「何人も作りたい」とか言ってた割には。
とりあえず完成品の桃太郎でデータ取って、
改良品を後々作るつもりだったんかなあ。

naked ape「switch」

ハルって父親に瓜二つなんだな。びっくり。

今回の龍玄の企みは判ったが、やっぱりファンタジーだ。
そして少年…完璧にやーらーれーたー。
ところで「肉体的な興奮時だけ」とさらっと言ってましたが
それってつまりズキューン状態(byH×Hのヒソカ)ですか。
流石犯罪組織の幹部。変態だ。

高田慎一郎「E.T.O.」

打ち切り宣告喰らったらしいですな。
そのせいか、いきなり駆け足展開です。

キャラ増えたなあと思います。
そしてこの短い展開で辰は出せるんかなあ。

堤抄子「聖戦記 エルナサーガ2」

→「エルナサーガ2」特設ページに感想は書いてあります。

梶原あや「今月のネコラス」

いきなり最終回かよー!
最後に牛さん投入で餞別としてみたのか。

…いや、あっさりネコラス2とか言って復活かもしれん。
この漫画だ、それ位やる。

今回は袋とじじゃないので
牛さん目当ての人は自力で立ち読みどうぞ。
結局詳しい内容は前後編共に書きませんですよーだ。

上田信舟「真・女神転生外典 鳩の戦記」

女神スカアハ登場。
正規のアクセスではなく、魔方陣でDDS-NET内に侵入。
とするとあの姫が居る空間は普通のネットじゃないのかな。
ファンタジー的存在空間。

そして次号青汁。
本当にペース遅いなこの漫画。
実力確かとは言え、筋追うのが段々しんどくなってきた…。
単行本買うほどはまってる訳でもないし。

大清水さち「オーベルジュ ろわぞぶりゅ」

もうオーベ(略)に戻るのかよー!
本当にマターリ漫画。

で、玲府と紅薔薇さんに因縁があったんですな。
困った人を助けるために、困った事をしでかしてる紅薔薇と魔法戦。
玲府は勝つがそれはミスト人の法に触れる行為だった。
そのために彼は「見る」事しか出来ない体にされてしまう。

一方、紅薔薇は玲府に魔力を奪われ、
その後別のミスト人に魔力はどこかに封印されてしまう。
隠し場所を知るのは店長だが…
店長、人間の会話できないもんな。

結局ミスト人接待を了承する紅薔薇と店長。
さてどんな人達がやってくるのやら。

河村塔/坂本あきら「ゆらふるべ」

チトセ殺して良かったのか?

つーかチトセは既に死んでいた可能性もあるなあ。
それともくまさんが辺りを見渡して、
そして自分の中にチトセを移した可能性も?

TAGRO「Don't Trust Anyone Over Thirty.」

このシリーズは初めて読むんですが、うわ。
すげーいい。サルガの単行本には収録されてるのか?

「初めての印税はベトナムに贈ろうってな」
「贈ったの?」
「いや?」
…この辺の会話のセンスにやられた。正直泣いた。

「まあ偽善だよ。若かったのさ」とは言うが、
それは若い自分を貶める発言ではなく。
逆に若い自分を思い出して奢る訳でもなく。
唯淡々と。思った事実のみを述べる。

ハシラの「いつか誰もがいなくなる日まで」といい、
この漫画だけ雑誌(と言うか出版社自体)が違うみたいですな。

サルガの代原と勘違いされてそうですが、
(本人も目次で「違う」断ってるし)
「回収騒ぎなんか起こさないでねー」と言う台詞から
今月号に向けた書き下ろしは確実でしょう。
この台詞、ビームのアレだよな…。

サルガはここ数ヶ月の展開が煮詰まっていた感があったので
読者としても作者としてもいい息抜きになったのではないでしょうか。
次号からひとまずメウとテルのラブコメは一段落してるといいな。

式部玲「グローランサーIV wayfarer of the time」

えらい巻末にあるんですが、どうしたんですか。

天使とその敵とルードヴィッヒ准将と。
ややこしくなってまいりました。
ブリュンテールが味方とはまだ言い切れないしな。

ともかくルインチャイルドの彼女は目を覚ましたので
暫くは彼女中心のエピソードになるんかな。


休載はいつもと同じなのでわざわざ列挙するまでもない。

G-TRIBEはまだ語るまでもない。
やっぱりBL雑誌臭え企画だ…。
10年位前に読者参加企画って流行ったよな。
それに参加した編集者が今回のネタを企画したりしたんかな。
にしては、お粗末過ぎるんだが。

てか、よくよく読み返したら、彼ら5人でトライブ結成してて、
役員になるなら5人まとめてって事か?

………競争要素がなくて、すげーつまらないんだけど……。

PBMではなく唯の箱庭企画と思った方がいいみたいですね。
読者が何やろうと結局は彼らが役員になるのはおやくそく、
その過程のどたばたを楽しむってだけか。
楽しめる人は楽しんでください。俺には無理そうだ。



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