全話あらすじ


□■第1巻■□ \552 B6判 03.1.27初版 →購入
第1話
発掘
エルナスの工事現場で起こった爆発事故、そしてそこで発掘されたギムレー期の剣。アーサトゥアル大の史学院生ヴァルは、その剣が伝説の時代に勇者が振るった聖剣であると確信する。彼はネットで知り合ったソーロッドと名乗る人物に魔法の書物を譲り受け、解読してみたが魔法は未だ使えない。そんな中、その聖剣を謎のグループが強奪する事件が起きる。
第2話
来襲
ヴァルの近所の女子高生エルナは、置き去りにした彼を心配して夜の大学へと向かった。しかしそのエルナの自宅を謎のグループが襲撃。両親達は彼らを迎え撃つ。そしてエルナもその別働隊に襲われようとしていた。ソーロッドはヴァルにエルナの危機を伝え、示唆する。「エルナの魔法の量なら魔法を使えるだろう」と。
第3話
発現
エルナを救った黒髪の男。助けに向かったヴァル。3人は合流してヴァルの車で市街を逃げ回る。「エルナスの騎士」リョートと名乗る黒髪の男は、エルナを「姫」と呼び忠誠を誓う。エルナこそがエルナスの姫であり、本当の両親はエルナス王家であると。
第4話
反撃
追い詰められた3人。エルナの携帯に届いたメール。それはソーロッドからであり、ヴァルに魔法を教えて貰うよう進言していた。この状況を変えたいと望むエルナは、ヴァルから詠唱と掌相を教えて貰う。そして発動したのは…「雷撃」。
第5話
回避
エルナの唱えた「雷撃」は、敵グループのひとりが命を捨てて振るった聖剣の力により反魔法化。3人は辛くも魔法から逃げ切るが、跳ね返った魔法は周囲に甚大な被害をもたらした。自分が巻き起こした災害にエルナは落ち込む。ヴァルとリョートはひとまず警察を頼った。
第6話
追手
エルナは両親に何かあった事を悟る。一刻も早く安否を知りたいエルナだが、追手が待ち受ける事も考え、まだ割れていないと思われるヴァルの家に落ち着く事とする。リョートから本当の父親が病気でエルナを頼ろうとしている事を訊かされ、彼女はエルナス行きを決意。しかし彼らを、敵グループと繋がりがある情報屋エストベリが追跡していた。
第7話
黄泉よりの使者
ヴァルのアパートの前にエルナの両親が現れた。思わず飛び出すエルナとそれを追うリョート。しかし彼女の父親はリョートと交戦を開始。それを上から見るヴァルに実体化したソーロッドは言う。「あの養父母は既に死んでいる。使い魔法で操られているだけだ」…実質不死身の父親を相手にするリョートは倒されようとしていた。

□■第2巻■□ \552 B6判 03.10.27初版 →購入
第8話
解呪
エルナを手にかけようとする、使い魔と化した養父母。術者を殺さなければ使い魔法は解けないとソーロッドに言われ、ヴァルは敵の魔術師を倒そうとするが覚悟が決まらない。しかし養父母に掛けられた使い魔法は不安定なモノだった。
第9話
旅立ち
エルナ一向は特急電車でエルナス領へ向かう事となった。しかしソーロッドは席を外したヴァルに「エルナをエルナスに渡すな」と指示する。ヴァルはひとまず同級のスヴァンに近況報告のために電話するが、彼から訊かされたのは女子高生誘拐容疑による、自身の指名手配の事実だった。
第10話
暴走
エルナ達が乗る特急には偶然にもエルナスの上院議員が乗っていた。そしてこの特急にて、彼を含めた乗客全員を人質とした電車ジャック事件が発生。彼らは「聖修道会」を名乗り、エルナスへ要求を発表する。リョートとエルナはそのまま乗客全員と共にある車両に収容され、ヴァルは上院議員のコンパートメント前にいたために巻き込まれ負傷していた。エルナはこの危機を自分の力で救おうと行動を始める。
第11話
力の正邪
逃げたエルナを追うテロリストのひとりは奇妙な変化を遂げていた。そしてブレーキを破壊された特急は暴走するのみだった。上院議員は気付く。「最初から人質は死んでもいいんだな!?」と。「魔法に意味なんかない、使う奴の意思によってそれは変わる」彼らの会話に介入してしまったヴァルは、テロリストと魔法戦を繰り広げる事となる。
第12話
勇者の正義
ヴァルの知識、エルナの魔力。ふたりの力を合わせ、竜化したテロリストを引き離して客車を停める事には成功した。エルナ達は竜を御して暴走特急から脱出を図ろうとする。しかし残りのテロリスト達は、彼らを、そして助けたはずの客車を尚狙っていた。
第13話
落下
エルナは負傷し、ヴァルは竜から落下した。地上では客車が燃え上がり、リョートが御する竜も堕ちつつあった。彼はこのまま森に紛れて出来るだけエルナス国境まで持ち込もうとするが、エルナの怪我は重傷で彼の魔法では彼女を到底救えそうになかった。彼らを追ってきたスヴァンは遠くからそれを眺める事しか出来なかった。
第14話
聖鎧の勇者
スヴァンが連れてこられた正統修道会の地下には、奪われたはずの聖剣があった。そして彼が持ってきた「ヴァルが発掘した鎧」を修道会の面々は強引に奪い取る。その頃エルナとリョートはエルナス王家に合流していた。再会した本当の父母に彼女は「誰も救えなかった」と訴える。しかし父である国王達は彼女に戦う事は要求しない。エルナス国民の支えとなるように、微笑んで輝いている事が王家の職務であると告げた。
エルナサーガ1.99
(単行本書き下ろし)
エルナが住んでいたのは坂の街。母親が荷物を落とした際に、その荷物を拾おうとした。それがエルナとヴァルが出会うきっかけだった。

□■第3巻■□ \552 B6判 03.4.27初版 →購入
第15話
ザ・プリンセス・オブ・エルナス
行方不明のヴァルはグードランドのマスコミや警察に列車ジャックの犯人として扱われていた。一方エルナスでは毎年恒例である王室主催の舞踏会が開催されていた。エルナはそこで初めて「王女」として登場。しかし聖修道会はこの舞踏会をもテロの対象として狙っていた。
第16話
対決
狂戦士が暴れる舞踏会会場。戦わずに逃げて無事に存在し続けることこそが王族の役目であると王妃はエルナに説く。しかしエルナは自分の力で誰かを救えるなら、と走り出す。「ごめんなさい、プリンセスになれなくて!」リョートはそんなエルナをサポートするために追う。その頃正統修道会側ではソーロッドとヴァルが、エルナを救うために転送魔法装置で消えていた。
第17話
来臨
スヴァンは転移魔法装置の説明を正統修道会の面々から受けていた。ヴァルは聖鎧を装備し聖剣を振るう騎士としてエルナ達の前に現れた。ソーロッドは言う。聖鎧は装備者の魔法力を筋力に変換し、装備者から魔法力が微弱になるために聖剣を振るう事が出来るのだと。目の前の騎士が誰であるのかエルナは気付く。そして、「聖剣がこちらにあるなら、魔法と…!」
第18話
神の家
エルナ、リョート、ヴァルの三人は正統修道会を頼るために移動を開始。しかしリョートは正統修道会に対して「現在頼るべき存在としてはあまりにも頼りない」と疑念を拭えない。一方、エストベリと今までのテロを指揮してきたビョルン司教は、聖修道会の枢機卿である大魔導士バルドゥルにこれまでの報告のために謁見していた。バルドゥルは医療だけでは救われない患者達を治癒魔法で癒していくのだが…。
第19話
追跡
ヴァルはふたりを正統修道会大聖堂まで導こうとした。しかしリョートには、同じ神を信仰する一派として正統修道会も信用出来ない。彼はヴァルにも疑念を抱く。全てはエルナ姫を守るためだった。彼らを迎えるスヴァンとベリエルとの合流待ちに、エルナ達は市場で時間を潰していた。そんなふたりを見つめるリョートに、グードランド警察を名乗る男達が接触。ヴァル逮捕への協力を要請する。
第20話
代償
魔法を回避したエルナとスヴァンはマンホールの中に落ちた。そしてそれを追うビョルンと、更に追うヴァルとリョート。連絡を受けたバルドゥルは水の精霊を介して様子を監視する。スヴァンはエルナを逃がすために囮になり、ビョルンに囚われる。ビョルンはヴァル達に言う。「エルナを渡せ。さもなければこいつを殺す」

□■第4巻■□ \552 B6判 03.11.27初版 →購入
第21話
神の実在
エルナ一行は正統修道会の大聖堂に到着。僧房に身を隠す事となる。しかしエルナはスヴァンを救えなかった事を悔やみ、リョートはエルナに対する想いを「くだらない事」として封じ込めようとしていた。一方、バルドゥルはウーロフ博士と会談。博士は魔精霊や魔法のシステムを科学的に解明する事に血道を上げる人物であった。
第22話
世界樹の記憶
ベリエルはエルナに世界樹の内部を案内する。その道すがらに正統修道会が保管する魔道書を見せた。もう一冊、エルナス側にある魔道書は絶対門外不出で閲覧は不可能だと言う。一方、スヴァンの死に落ち込むヴァルをソーロッドは励まそうとする。が、ヴァルは「スヴァンの代弁をするな、大体本当の敵が誰であるのかも訊いていない」と叫んだ。そしてソーロッドは彼に「真の敵の存在」を伝える。
第23話
出撃
グードランド内のエルナス領事館が何者かに占拠された。聖修道会からの挑発と知りつつ、エルナとヴァルはリョートが捕らえた竜を使って赴く事にする。が、正統修道会の教皇はエルナの保護を歓迎しない。「不必要なリスクを負う事は出来ません」一方ヴァルが一連の事件の主犯だとする警察と報道に疑念を持ち始めたアーサトゥアルのレンツ刑事は、非番の日を利用して独自に調査を開始。ヴァルの下宿先で出会ったのは、ヴァルの姉であるセルマであった。
第24話
侵入
エルナス領事館に到達したエルナ一行。犯人はまるで彼女らをおびき寄せるかのように攻撃しない。囚えた領事に対し、実は占拠事件はエルナを呼び寄せるためのエサであり、更にエルナは更に大きな魚を釣るためのエサだと犯人は笑うのだった。そして彼女らが侵入した映像は撮影され、それはリアルタイムにエルナス国王に送信される事となった。
第25話
迷宮
領事館に侵入したエルナ達の前には狂戦士が現れる。ヴァルの知識とリョートの剣、エルナの魔法で応戦。その模様は国王も映像として見る事となり、彼は動揺する。一方、聖修道会の元にはマスコミが殺到し、この占拠事件との関係を追及する。バルドゥルは応対するが、釈明会見や魔法の証明などは行うつもりはないらしい。エストベリに言う。「だっておかげがなくなっちゃうじゃないですか…」
第26話
王の選択
エルナス国王の侍従ベルクマンは、実は聖修道会に入信していた。彼は事件現場の血まみれのエルナの動画を見せ、王に揺さぶりをかける。「魔道書を聖修道会へ」…王は思い悩んだ末に宝物庫の魔道書を手に取る。その模様を中継されていた領事館占拠犯はほくそ笑む。バルドゥルの目的は、エルナスの魔道書に記載された「核熱雷弾」の魔法であった。
第27話
聖堂の闇
エストベリはバルドゥルの入信の誘いを拒んだ。「来たるべき最後の日まで遊んで暮らします」と。一方、狂戦士と化したベルクマンは王を傷つけ魔道書を奪う。そして領事館ではエルナの前でテロリストが狂戦士化し、エルナは初めて「狂戦士は元人間」と言う事実を知ってしまう。動揺するエルナの隙を突き、狂戦士は彼女をさらって飛び去ろうとする。ヴァルはそれを阻止すべく聖剣と聖鎧を待つが、それを転送すべきベリエルは法王の命により軟禁状態にあった。

□■第5巻■□ \552 B6判 05.04.27初版 →購入
第28話
交錯する力
グードランド側の対策本部に、エルナス外務省参事官であるベルナドート伯爵が現れ、エルナスの特殊部隊の投入を要求。それに対してグードランド軍のニルソン中佐は、自軍の配備状況を告げる。彼はエルナスが隠蔽しようとしている魔法や狂戦士の事件の痕跡に気付きつつあり、エルナスに疑惑を持ちつつあった。そんなベルナドートの元にエルナス国王から「魔道書が奪われた」旨連絡が入る。そしてエルナの保護も要求され、彼は独りで領事館に乗り込む。一方、軟禁状態にあったベリエルは部屋から抜け出していた。
第29話
重度狂戦士
聖鎧の勇者(ヴァル)が現場に降臨。リョートは竜を御して勇者を助ける。狂戦士はエルナを盾として逃亡を図るが、勇者とリョートはエルナに「弱い魔法でいいから使え」と示唆。しかし彼女はまだ狂戦士を人間と認識し、攻撃する事が出来ない。「重度狂戦士はもう人間には戻れない」と勇者はエルナを説得しようとする。それに反駁しようとする狂戦士だが、彼は既に自らの記憶を無くしつつあった。一方、現地警察からの映像により「怪物」の出現を知ったニルソン中佐は空軍の投入を決定する。
第30話
戦う理由
狂戦士は倒したものの、生き残りの聖修道会信者との空中戦に陥る。彼はエルナの降伏勧告に対し神の実在を説く。それこそが聖修道会のテロリストが戦える理由だった。「怪しい飛行物体」としてニルソン中佐は空軍にスクランブルを掛け、エルナ達を追わせる。そんな中、聖修道会信者との問答を受けたエルナは「神様が人間を滅ぼせと言うならしょうがないじゃない。世界を護るなんて判らない」と悩み始める。それに対してヴァルは叫ぶ。「大層な勇者様じゃない。目の前の大切な事を護るだけで、世界なんてその集積だ」
第31話
再会
領事館占拠事件は終結した。逃亡するエルナは魔法を駆使して戦闘機からの追撃を回避。しかし生き残った犯人がエルナを追い魔法で攻撃。それを救ったのは、彼らに追いついたヴァルの姉セルマであった。新たな味方を得たのもつかの間、グードランド軍は地上からも彼らを追撃していた。ニルソン中佐率いる部隊がエルナ達を包囲する。
第32話
罪のありか
ヴァル=アルヴェーン容疑者、遂に逮捕!ヴァルはエルナの両親やスヴァンの殺害を認めるが、その他の事では黙秘。エルナも被害者として、アーサトゥアル警察にて事情聴取を受ける。エルナはレンツ刑事に「事実を話して警察や政府に任せるべきだ」と諭され、警察署外でリョートとセルマ、そしてベルナドートと合流。一方、バルドゥルの元へはエルナスから奪取した魔法書がもたらされる。しかしそれは破損してしまっていた。魔法を知らぬはずの王が、すんでの所で魔法を放ったのだ。
第33話
奇蹟の証明
聖修道会にグードランド警察と軍が強制捜査に踏み切る。バルドゥルは当初は穏やかに応対していたが、治療棟に捜査が入ると激怒。「神々の審判の始まりです」と、魔法と狂戦士を使って戦いを始める。一方、ヴァルは弁護士の実姉セルマに「魔法を証明できればあんたの無実は証明できる!」と言われるが、エルナや魔法の秘密を明かす事を拒んでいた。そしてエルナは母に電話、父王の容態と、彼が遺した言葉を知る。

□■第6巻■□ \552 B6判 05.12.27初版 →購入
第34話
勇者立つ
エルナとリョートは竜のシッポを呼び出し、聖修道会との戦いの場に赴く事にする。そこでは狂戦士が軍と警察のみならず、彼らを神の使いとして崇めていた一般信者にすら暴力を加えていた。エルナは治癒魔法で救えた人間は癒し、そして言う。「何もかも叶えてくれる神様なんて…きっと本当の神様じゃないわ」と。エルナの魔法が狂戦士を打ち倒し、世界に魔法が発現する。一方セルマは裁判資料として押収してあるヴァルの手荷物の中に聖鎧の発掘写真を発見。その内部には古い血痕があった。
第35話
人を裁くもの
遂にエルナとバルドゥルが対峙。魔法戦となるが、魔法の掛け合いによって発生した水蒸気爆発によりエルナが敗北。彼女は気絶しバルドゥルの手に落ちてしまう。一方、ヴァルの独房ではソーロッドが彼を脱獄させるための転移魔法の準備をしていた。そんな中、ヴァルを狙って聖修道会の信者が警察署を襲撃。冤罪で逮捕され人生を狂わされた信者。魔法を使い狂戦士化した彼の前に警官達は成すすべもない。ヴァルは傷つけられたレンツ達を放っておけず、ソーロッドの制止を振り切り、魔法で狂戦士と戦う事となる。
第36話
謎の少女
白き騎士の正体はヴァルである事がバルドゥルやリョートに知れる。聖鎧の封魔法は不完全で、聖剣を振るうダメージは完全には遮断されていない事も。ソーロッドの計略によりバルドゥルからエルナを引き剥がし、聖剣を振るおうとしたその時、独りの少女が立ちふさがった。その少女は聖剣に接近しても影響を受けず、遂にはヴァルから聖剣を奪い取った!グードランド軍の介入もあり彼らの対決は中断、「神の力」によってバルドゥルや幹部、聖修道会の信者はいずこかに消え去った。エルナと聖剣を奪われたヴァルとリョートはベリエル達の元へ転移魔法で帰還する。聖修道会に奪われた「最重要聖遺物」は、初代エルナの遺髪だったのだ。「そこから遺伝子を抽出して、クローンを作った!?」
第37話
ふたりのエルナ
バルドゥルに囚われたエルナは、魔法を持たない少女「エルナ」と会話する。魔法を使えない事を嘆く少女に対し、姫エルナは大昔のエルナ姫の伝説を語ってやる。それを見たバルドゥルは、ふたりのエルナが引かれ合う事を危惧して引き離した。一方、ヴァルとリョートはベリエル達に匿われる。「姫を守れなかった」と自信喪失しているリョートを、ヴァルは殴り飛ばして励ました。その後ヴァル達は聖修道会の僧と信者の消えた先を考えるが、ベリエルには心当たりがあるようだった。その頃、エルナは少女に戒めを解いて貰い、囚われた施設内を歩いていた。そしてエルナは、ここが大聖堂らしき建物である事に気付く。
第38話
闇の呪縛
正統修道会の法王はバルドゥルと取引をしていた。全ては敬虔なる信徒を来るべき「神の災厄」から守るために。その災厄は今年の聖エルナ祭に降りかかる事になっていた。バルドゥルは16年前に正統修道会に入信し、将来を期待されていた僧だった。しかし法王はバルドゥルの攻撃性に気付き、当時将来を約束していた女性を捨ててまで修道会に残り法王となった。一方、逃げ出そうとしたエルナに対し、バルドゥルは怒る。魔法で彼女を傷つける彼の内心には、過去母親から暴力を受けた事が思い起こされていた。

□■第7巻収録予定■□
第39話
兆し
バルドゥルに対してエルナ姫は結局屈しなかった。一方、セルマはヴァルとコンタクトを取っていたウーロフ博士と待ち合わせをするが、その直前に博士は聖修道会に殺される。彼女とベルナドートは博士の研究データを手に入れるが、彼らにニルソンが「協力しましょうか」と接触する。ヴァルは大聖堂に転移装置で突入しようとするが、彼は降臨した神と感触がそっくりなソーロッドを信じられなくなり連れて行こうとはしない。
第40話
魔幻想
ヴァルとリョートは聖修道会の本部に突入。信者と戦闘の末、バルドゥルと邂逅する。彼に導かれた先には磔にされたエルナがいた。バルドゥルは「エルナを助けたければ今、私に核熱雷弾の呪文を教えろ」とヴァルに持ちかける。ヴァルはエルナを殺される事を恐れ、呪文を教えてしまう。しかし教えた瞬間、エルナは転移魔法によって消滅していく。バルドゥルはエルナに魔幻想で「今学んだ魔法をすぐ実行する」と暗示をかけていた。そして今彼女が転移させられようとしているのは、核大国の某大国の首都だった。
第41話
熱核雷弾
転移装置を狙う聖修道会のテロリストに襲撃を受け、ベリエルは負傷。転送されるエルナを追うヴァル。大国の交差点にて熱核雷弾の詠唱を開始するエルナをヴァルは止めようとする。一方残留したリョートはバルドゥルと対峙。バルドゥルは彼に「神」とは何かを語り、リョートは衝撃を受ける。ヴァルはエルナを懸命に説得し、呪文が完成する瞬間に彼女に口付ける事で正気に戻す。彼らを恋人達として祝福する大国の人々を、聖剣を持ったクローンエルナは暖かさを感じて見ていた。自らの計画が崩れた事を悟ったバルドゥルは3人を再び大聖堂に戻す。が、その時彼は天啓を聴く。「神はこの結果にお怒りです。期日を待たずにお始めになる」
第42話
降臨
「神」は降臨し、世界に攻撃を加え始めた。バルドゥルは信徒すら巻き込む攻撃に焦り、自らの手で世界を滅ぼすべく狂戦士を解き放つ。しかしニルソン率いるグードランド軍が大統領命令を受け応戦。ウーロフ博士が遺した「狂戦士を処分する魔精霊」を用い、徐々に狂戦士を倒しつつあった。神の救いなど最初からないとリョートは言い、バルドゥルは「神よ、見捨てないで下さい」と這いつくばる。クローンエルナは「皆を助けて」とヴァルに聖剣を手渡し、ヴァルは「御意」と受け取った。リョートはベリエルから転送装置起動可能な旨の連絡を受ける。しかし瓦礫に埋もれた彼は、「一旦退く時間はないし、活路が見えた」と、転がっていた魔精霊球を握り締めた。

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