全話あらすじ



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第1話 星見で政治が動く惑星。現在は月鬼と呼ばれる怪物が出現し、村を滅ぼしていく。高原の国の明けの朔夜姫は吉兆の星の生まれで、姫と祭り上げられて何不自由ない暮らしをしていた。星見で決められた婚約者・弓張の日下彦は、そんな姫の扱いに戸惑っている。そんな中、朔夜は地下牢に囚われている凶兆の生まれの青年に出会う。彼にモノを教える事に興味を抱いた朔夜は、彼に「アダ」と名をつけた。
第2話 朔夜によって解き放たれたアダは、逃亡の末に月波と出会う。彼女は「白き月の精霊」を名乗り、彼を導くために地上に降りたと言う。しかし彼女は白き月が沈んでいる間は消滅する。その間アダは盗賊達に出会い、彼らの仲間になってしまう。盗賊達は村への略奪に向かう。アダの前で村人達を虐殺する盗賊達だったが…。
第3話 「アダがひとつの村を滅ぼした」と言う知らせが高原の国の中枢に伝わる。しかし相変わらず朔夜には国の実情を伝えようとしない。日下彦は朔夜に「二人でこの国を変えませんか」「私はこの国の真実をお教えしましょう」と申し出る。
第4話 朔夜は日下彦と共に城下の視察に出向く。その先でアダが滅ぼしたと言うミカゲ村の惨状を目の当たりにする。しかし村の生き残りの子供は「月鬼がやってきて、アダが倒していった」と証言する。その頃アダは月波に仕える賢者と引き合わされていた。彼はアダに戒律を教えようとするが、アダはその戒律の矛盾点を突いていく。
第5話 月鬼の通り道に吸い上げられる日下彦と朔夜。逃れて湖に転落、無傷で生還したはいいが、兵士達とはぐれここがどこかも判らないという状況に陥った。一方、月波は賢者の元へ降臨していたが、アダは既に逃れた後だった。賢者は焦燥と共にこれまでの事を語る。アダを理で諭そうとしたら理で返されて敗れた事、そして月鬼が襲来した時の事を。
第6話 月波にアダと地上への介入を止めるように命令する存在・月読。しかし月波はその命に背く。アダはある村に入り、子供達と蹴鞠をして遊ぶ。そして子供達に魔術師として知られる、望月の足日と出会う。彼は星の観測を趣味として、その知識は月波が感心するほどであった。が、足日はアダが名乗ると態度を豹変させる。この村にも、ミカゲ村の出来事が触れとして伝わってきていたのだ。
第7話 村から出て行ったアダは隣の村の老婦人に拾われる。彼女は息子が戻ってきたようだとアダに対して世話を焼く。アダが見た「昨日遊んだ子供達を殺す夢」に対しても「命の大切さは教えられて判るモノではない、そのうちあんたにもわかる」と言う。そして彼女は息子を月鬼の襲撃で亡くし、彼女自身も今日やってくるという月鬼に襲われて死ぬつもりだった。
第8話 村の子供達はアダを追って隣の村に行くと足日に言い残した。しかし足日はその村の現実を知っていた。月鬼が今日襲来する事を知る彼は、子供達を守るために追っていく。が、隣の村ではアダが月波の援護を受けて月鬼と戦っていた。

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第9話 朔夜と日下彦は旅を続けていた。何処とも知れない地だが、月鬼に襲われた街は点々と残されている。朔夜のために尽くす日下彦に彼女は言う。「高原の国に戻れないなら私は姫じゃない、だから世話なんかしなくていいの」と。
第10話 月に帰還した月波は、月読がアダへの刺客を送り続けている事に気付く。彼ら「月の精霊」は元々3人存在したが、そのうちのひとりが消滅した事によりバランスが崩れた。月読は月鬼を地上に送り、血を採取して調査を行っている。彼は「特異点」に調査対象を絞り、そのひとつと目される朔夜の血を手に入れるために高原の国の王都を襲撃させる。
第11話 朔夜と日下彦は綺羅の国薬煉の町へ辿り着く。そこでは「アダ」と言う名の殺人鬼が毎夜現れていた。丁度アダ自身もその町に居た。彼は難民コロニーにパンをばら撒く青年に出会う。彼は町の有力者の息子である宿名彦だった。彼が語る「殺人鬼アダ」の話に、アダは混乱する。それこそが月波が心配していた同調能力の強さだった。そして、今夜も殺人鬼は町に現れる。
第12話 日下彦は「アダ」と切り結ぶ。しかし彼はそれがアダではないと確信する。日下彦は手傷を負い朔夜は「アダ」にさらわれるが、その殺人鬼の正体は宿名彦であった。朔夜を殺そうとする宿名彦。しかし間一髪、彼は腕を刎ねられる。一方、足日はアダを追い、この町に入っていた。裏口が開いていた支配者の館で発見したのは、魔術師の議定書で禁止されている魔薬の薬草園であった。
第13話 宿名彦を追うアダ、そして朔夜と日下彦と兵士一行。宿名彦は館の薬草園に隠してあった丸薬を呑んだ。それを見て彼の父は自らの息子が魔薬を用いて殺人鬼と化していた事を知る。「だって父さんがいつも言ってるんだ!くだらない人間は必要ないって!」「それはおまえのことだ馬鹿者!」父親に否定され悲嘆に暮れる宿名彦に対し、アダは言う。「友達になったら、俺の特別な人になる」と。しかし「特異点」を回収しようと、彼らに月鬼が迫る。
第14話 月波は月に帰還、月読の留守に乗じてアダへの月鬼追尾を解除する。一方アダは朔夜、日下彦、足日と共に旅をする事となる。アダと親しい朔夜を見て、日下彦は席を外す。薬草を摘みに行っていた足日は日下彦の自傷行為を目撃。日下彦に対して、アダと朔夜を「魂の兄弟のようなもの」と評する。「惹かれあってるからといって恋とは限らないわ」
第15話 失踪した足日を探し、アダ達は彼が落として行ったとおぼしき薬草を追う。それを辿った先にある村では祭りが行われていた。その楽しそうな雰囲気に釣られるアダだったが、その祭壇には足日が捕らえられていた。「この村はよそものを捕らえて月鬼への生贄にするらしいの」との足日の叫びも空しく、アダ達は囚われる。この村は月鬼を精霊の使者と捉え、彼らが世界を救うと信じていた。
第16話 月波がアダの元に現れるが、アダは先程の村長の話を月波に問い質す。彼女は精霊も月鬼も世界を救うために動いているのは確かであり、方法が違うだけだと言う。そしてその方法はどれが正しいのかも判っていないと。そんな中村長の娘が牢にやってきて全員の縄を解き、荷物を置いていく。彼女は「迷った時は判断を全て天に委ねます」と語る。村人が去った後、朔夜に対し日下彦はこれを機に逃亡を進言。しかしアダは言う。「俺は月鬼を殺すために残る」
第17話 アダは祭りに降臨した月鬼を殺していく。しかしそれは村の伝説を崩壊させる行動だった。村長は伝統を守るため、生贄となって絶命。朔夜もアダを止め、月鬼を一匹逃す。結果、村長の娘が村を取りまとめる事となる。村から去り旅を続けようとする一行だが、アダは月鬼殺しを止めた朔夜達を責め、彼への束縛から逃れようとする。

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